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いい仕事をしたい人材紹介コンサルタントたちの日常

転職してわかったアナリストとの共通点と違い

アナリストと人材紹介コンサルタントとの違い
 

アナリストと人材紹介コンサルタントとの共通点は?

前回のブログでは、証券アナリストから今の仕事を選んだ理由についてお話ししました。今回は、アナリストと人材紹介コンサルタントの違いについて、日々感じている点をご紹介したいと思います。この2つの仕事。一見、まったく違う業務に感じている人の方が多いのではないでしょうか?ですが、実際のところ、下記のように似ているポイント、メリットがあると感じています。

経営者や経営メンバーと対峙できる

アナリスト時代、創業者や経営者に業績や今後の展望などを直接取材する機会がありましたが、人材紹介コンサルタントも同様に、経営者やマネジメント層に対して、人材ニーズだけなく、足元の状況、経営課題、今後の展望などを直接伺う機会がたくさんあります。

 

「なぜ、人材紹介コンサルタントが、経営課題を知る必要があるの?」と疑問に思うかもしれません。ですが、候補者の方のレジュメと企業の求人情報を機械的にマッチングするよりも、企業の経営課題(事業、組織、その他)を知り、「将来にわたり、企業の課題を解決できる候補者」として紹介する方が、より価値のある仕事につながると考えています。ここで生み出す価値こそが、私たちが介在する意義だと思っています。

 

アナリスト時代も経営者や経営メンバーとお話させていただき、多くの刺激を受けてきましたが、現在、人材紹介コンサルタントとしても、そうした介在価値を実感しながら、個人の成長にもつながるような出会いがあることは、この仕事のメリットの1つだと思っています。

ビジネスモデルを把握できる

アナリストは企業のビジネスモデルや競合との差別化ポイント(強み、弱み)を把握する必要があります。人材紹介コンサルタントも同じで、候補者の方に企業の魅力を正しく理解してもらうため、ビジネスモデルや他社との差別化ポイントなどを説明できなければなりません。

 

企業を紹介するとき、偏った情報だけではなく、さまざまな切り口で説明できた方が、候補者の方もいろいろな視点で比較ができるようになるため、結果として納得のいく選択をしていただけるようになるからです。また、私たち自身が、企業のことを深く知ることで、企業側にも求職者様からも信頼していただけると思っています。自分自身がその企業のファンでないと、求職者の方に対して心から勧めることはできませんから。

業界のトレンドや動きに敏感になれる

アナリストは新しい企業を分析するために、ミクロ要因(業績動向)だけでなくマクロ要因(業界動向)も見ます。同様に今の仕事でも、さまざまな業界のトレンドを常にキャッチアップしておかなければなりません。なぜなら、このキャッチアップを怠ってしまうと、求職者の方や企業の採用担当者や経営者の方と対等に対峙できず、付加価値の高い仕事ができなくなってしまうからです。

 

転職市場のトレンドだけでなく、お付き合いのある企業の業界トレンドについて常にアンテナを張っておくことで、 企業側や求職者の方に、「現在」だけではなく、将来の予測も踏まえたアドバイスができるようになると実感しています。ここの感覚は、アナリストと非常に近しいものだと思います。そして、弊社では業界トレンドや企業の動向などを個人レベルでの蓄積に留めず、毎日行われる「カンファレンス」で、全員がキャッチアップできるように努力しています。全員で共有しあう文化なので、自分だけではどうしてもキャッチアップしきれない情報にもふれられるのは大きなメリットですね。

 

アナリストと人材紹介コンサルタントとの相違点は?

逆に、アナリストとの相違点。すなわち私にとって、新たに出会った今の仕事の魅力について、まとめてみました。

未上場企業や新たなビジネスモデル、サービス、経営者と出会える

アナリスト時代は、基本的に上場企業との出会いだけでした。ですから、新たなビジネスモデルやサービスが 世の中(市場)に認知される前に知る機会はなく、そういう点でいうと、今の仕事は市場に認知される前にプロダクトやサービス知ることができることは喜びの1つだと感じています。

 

さらに、今後、その企業が急成長を遂げて、プロダクトやサービスを創る人やグロースさせる人を紹介できる可能性があることは、間接的にですが、企業の成長に関わることができる立場として、非常に嬉しいことだと感じています。

足元の業績よりも、まだマネタイズできていない事業に貢献できる

アナリストの場合は、売上や利益をもとに株価の適正価格を算出するので、どちらかというと既に利益が出ている事業に目がいきがちです。一方で、人材紹介コンサルタントでは、まだマネタイズできていない事業や、これから創られる新規事業に興味をもち、そこに必要な人材を紹介するところに目を向けなくてはなりません。だからこそ、アナリストのときよりも、その企業の事業内容はビジネスモデル、ビジョンを深く理解するスキルが身につくように思います。

口説く材料の違い(株価 VS 定性的情報)が、やりがいにつながる

アナリストにとっての顧客は投資家で、投資家を口説く材料は株価(業績)であるケースがほとんどです。しかし、人材紹介コンサルタントの場合、求職者を口説く材料に決まったケースはありません。求職者の方の価値観は十人十色であり、成長できるのか、やりがいがあるのか、働く環境(カルチャー、働き方、働く人)はどうなのかなど、定量的な情報よりも定性的な情報で判断される方の方が多いと感じています。

 

口説く材料が定性的であったり、求職者の方の心理も変わることがあったり、必ずしも合理的に説明がつかない側面を重視する必要がある点は、株式市場のマジョリティを占う株価とは大きな違いだと思います。ここは本当に難しく、また難しいからこそやりがいがあると感じています。

 

以上、人材コンサルタントとしての経験からアナリストとの共通点、相違点を挙げさせていただきましたが、 今後の自分のありたい姿としては、アナリストならではの客観的視点を強みとしながら、企業や候補者に寄り添えるバランスのとれた人材紹介コンサルタントとして、自分しか出せない 付加価値を提供していけたらと思っております。日々、精進していきます。

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若狭 健二|株式会社プロコミット マネージャー

米国の大学を卒業後、三菱UFJモルガンスタンレー証券、バークレイズ証券の株式アナリストに従事。IT、インターネット及びエンターテインメント業界のアナリストとして、業界知見を豊富に蓄積してきました。業界や企業の分析だけではなく、ベンチャー・スタートアップの経営者との関係も深く、プロコミットに参画後もこれまでの経験を活かしたキャリアアドバイス、転職支援を強みとしています。

Topics: コンサルタント

アナリストと人材紹介コンサルタントの違いについて、共通するメリットや、今の仕事ならではの魅力についてお話ししたいと思います。
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