アシスタントから見て「スゴイ」と思うコンサルタントの共通点

2016.05.11
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コンサルタントのアシスタントをするようになってから10年以上がたちました。前回のブログでは、プロのアシスタントとして大切にしていることについて述べさせていただきましたが、今回は「アシスタントから見て、スゴイと思うコンサルタントの共通点」をまとめています。

もちろん、コンサルタント一人ひとりの強みや特長は異なります。ですが、企業担当（以下、RA）であれ、キャンディデート担当（以下、CA）であれ、彼らの仕事を近くで見ていて「素敵だな」と感じる瞬間には、以下の3つの共通点があると思っています。

当事者意識をもって寄りそっている
周囲を巻き込んでる
客観性を持ち続けている

1. 当事者意識をもって寄りそっている

私から見てスゴイと思うコンサルタントの方は、常に相手に寄り添い、信頼関係を築き、より多くの情報を得ています。それは、「キャンディデートにも企業側にも納得のいく選択をしてほしい」という想いをもっているからだと日々感じています。CAであれば、キャンディデートの経歴や志向などを深く知ろうとしますし、RAであれば、求人内容だけではなく事業の課題や今後の展望まで把握しようとしています。

限られた情報だけで意思決定をしてもらうのではなく、お互いがお互いのことを正しく理解したうえで意思決定をしてもらった方が、納得のいく判断ができるということを彼らは知っているからこそ、当事者意識をもち、相手と向き合えるんだなと。こうした想いが、キャンディデートと企業との間に入っている人間として、生むことができる介在価値だと思います。

2. 周囲を巻き込んでいる

魅力的な企業や、素晴らしいキャンディデートの方と出会えたとき、彼らは必ずといって言いほど声をあげ、その魅力を熱く伝え続け、自分が担当している企業やキャンディデートのファンを社内に増やしています。そのコンサルタント本人から発せられる「素晴らしい人に出会えた！」「魅力的な企業に出会えた！」というワクワク感は周囲に伝播します。私自身も「この方を応援してあげたい」と熱が入るのも事実です。

自分が担当していないキャンディデートや企業であっても、強みや魅力を語れるのは私たちの強みなのかもしれません。転職活動支援の個別進捗も常にオープンにしているので、お互いにフォローしあっています。フォローしあえるほどの情報を共有しあっていることが"スゴイ"なと思います。何より、コンサルタント1人で抱え込まず複数のコンサルタントの目が入るので、お客様にとってのチャンスロスを防ぎ、双方の出逢いの可能性を紡ぐことに繋がっていると実感しています。

3. 客観性をもち続けている

1つめの「当事者意識」と矛盾するように見えますが、決してそうではありません。私がそばで見ていて"スゴイ"と思うコンサルタントは、お客様からのことを深く理解して、細かい要望や要求も全て受け止めながらも、コンサルタントとして判断して、第三者視点からのアドバイスができることです。

その人、その企業のファンだからこそ、つい主観が入ってしまいそうなのですが、そこがプロのコンサルタントとしての介在価値なのでしょうか。お客様にとって最適な選択をしていただくための客観性が重要であることに、私自身も気づかされました。

例えば、複数の企業を併願しているキャンディデートの方の中には、志望度の高い企業（企業A）、低い企業（企業B）が生まれることがあります。一方で、企業Bの採用担当者は、その方をぜひ採用したいと思っている。こういうケースは、よくあると思います。

この場合、CAはキャンディデートが感じている懸念点を把握して、企業Bについて正しく理解してもらったうえで判断できるようにRAと連携しますし、RAはキャンディデートの状況や志向、刺さるポイントを踏まえて採用担当者と伝えるべき情報について相談します。ときにはCAとRAで衝突することもありますが、それはお互い企業・キャンディデートに寄りそい深く理解して、当事者意識をもち、周囲を巻き込んでいるからこそ、生まれることだと思っています。

こうした素敵な仕事が生まれ続けるように、アシスタントとして、コンサルタントが企業・キャンディデートの方と深く向き合えるようなサポートをしていきたいと思います。