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日本の成長企業

KAIZENというコンセプトは世界に通じる(後編)

KAIZEN platform Inc.
Co-founder&CEO 須藤憲司 氏

2003年に早稲田大学を卒業後、株式会社リクルートに入社。マーケティング部門、新規事業開発部門を経て、アドオプティマイゼーション推進室を立上げ。株式会社リクルートマーケティングパートナーズ執行役員を経て、2013年4月にKAIZEN platform Inc.をサンフランシスコに設立。メインプロダクトはグロースハック支援ツール「planBCD」。

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法人登記もアメリカですし、最初から明確に世界を意識していますね。

明確に世界を意識しています。むしろ、そこからの逆算です。

国境の垣根が少しずつなくなって、世界基準に合わせなければならない場面が多くなっています。一方で、自分たちが日本人であることは変わりません。そこで、「日本人らしさ」で勝負しようと考えたときに出てきたコンセプトが「改善(KAIZEN)」です。

日本人は生真面目で細かいことにこだわりますが、これは良いことだと思うんですよ。リーンスタートアップが流行りましたけど、源流は日本の改善(KAIZEN)です。「世界に見せつけてやらないと」って思います。

メンバーの国籍も多様です。スウェーデン出身のメンバーもいますし、先週はボリビア出身のデザイナーと仕事してました。彼らは日本語を話しませんので、おのずと英語が共通言語になります。社内では私が一番英語ができませんが(笑)、カタコトでも話すようになりますからね、私でも。

外国人にもKAIZENの考え方やニュアンスは伝わりますか。

TOYOTAのお陰だと思いますが、「KAIZEN」という言葉は海外でも通じます。ですから、自分たちが挑んでいること自体も世界に通じると思っています。

ただ、「KAIZEN」という言葉は知っていても、その言葉が持つニュアンスやコンテキストまでいくと簡単には伝わりません。ムリ・ムラ・ムダを削ぎ落とすミニマリズム、継続性、保守的ではなく挑戦的にみがき続ける、といったニュアンスを分かってもらうことが必要です。

先日も、ボリビア出身のデザイナーに「KAIZENのコンセプトって何?」と聞かれたので、見るのが一番早いということで、一緒に鎌倉の禅寺に行きました。「これが枯山水で、門のここに細工がされていて..」といった話をすると、彼らにも伝わります。

何百年経っていても手入れが行き届いており、周囲の環境が変わっても本質は変わらない。しかし、絶対にどこかがインプルーブしているといった話をすると、「スゲー!面白い」って。これはユーザーエクスペリエンスですから、その場所に行けば国籍が違ってもわかるんですよね。

そうやって、KAIZENの歴史を「体感」してもらうことで、自分たちの哲学を分かってもらうようにしています。一方で、こうした考え方は日本だけではないとも思います。逆に、ヨーロッパの革職人の仕事ぶりを見たり、建築物を見たりすると、同様のものを感じます。そういう価値観に共感できる人と一緒に仕事をしたいと思います。

今後、どんな組織にしていきたいですか。

事業は、自分がいなくなっても続くことに意味があります。「自分が20代だった時に働きたいと思える会社かどうか、30代ならどうか、40代のときも働きたいと思える会社になっているか」が大切だと思います。そのためには、応援される会社、愛される会社でありたい。

しかも、働いている人たちの家族から。家族が応援してくれない会社ってキツいと思うんですよね。確かに私たちはスタートアップですが、みんな家族があって、子どもがいます。だからこそ、自分がこれから入社する人の立場だったら、どういう会社で働きたいかと考えます。

例えば私たちには「毎日オフィスに出社しなければならない」というルールはありません。「子どもが風邪をひいたので、出社せずに家で仕事するよ」と言えますし、19時頃には結構みんな帰っています。

全員プロフェッショナルであり、管理をする必要のない人たちと働いているので、何の心配もしていません。日々、GitHubのイシューがすごい勢いでコミットされていきますし、営業系のファイルもどんどん更新されていきますから。

もう一つ組織として大切にしたいことは、顧客へのコミットです。

私たちにとって最も重要な議題は、顧客企業の「改善状況」です。要するに、planBCDを使ってA/Bテストを行っているウェブサービスが「実際に改善されているのか」、ということです。これに比べれば、自社の経営戦略や売上報告は二の次です。顧客企業の改善がうまくいっていれば、売上はおのずと伸びるはずですから。「顧客にグロースを提供できているのか」、を最重要視する組織であり続けたいと思っています。 

最後にぜひ、メッセージをお願いします。

これから日本でも働き方は多様化すると思いますし、才能は流動化すると思います。私たちは、開発は東京メインで行いますが、デザインやマーケティング、セールス、サポートエンジニアなどはすべてローカルでやっていきたいと考えています。部署が世界中に散らばっているイメージで、本当の意味でグローバルな仕事ができることを目指しています。

エンジニア、デザイナー、マーケティング、経営管理など、ほとんどすべてのポジションで優秀な人を募集しています。採用について大切にしていることは2つで、「プロであること」と「KAIZENのフィロソフィーに共感できること」です。

本日お話したような内容に共感してくれる人とであれば、一緒にわくわくするようなことができると思います。KAIZENは「より良くするためのサービス」であり、少しでも改善の余地があれば、終わることはないでしょう。結果はプロセスの後にあるものですから、一緒にプロセスを楽しめるチームであることに意味があります。「長旅の仲間」という感覚ですね。素晴らしいプロとお会いできるのを、楽しみにしています。 

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