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日本の成長企業

リクルートは、ベンチャー社長の疑似体験

株式会社リクルートライフスタイル
プロダクトマネジメントグループ 宮田道生 氏

1983年生まれ。慶應義塾大学大学院理工学研究科修士課程修了後、2008年に外資系戦略コンサルファーム、A.T.カーニーに入社。企業の経営戦略立案やコスト削減に関するコンサルティングに従事。2011年4月にリクルートライフスタイルに転職。ネットビジネス推進室事業推進グループを経て、プロダクトマネジメントグループへ。「じゃらん海外」「じゃらんゴルフ」ほか、新規事業にも携わる。

これまでのキャリアについて教えてください。

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外資系の戦略ファームでキャリアをスタートし、戦略立案やコスト削減のプロジェクトなど、経営インパクトのあるプロジェクトに複数携わることができました。刺激的な環境でしたし、大変充実していたのですが、事業側に回りたいという気持ちと、ウェブ系のサービスに興味を持ちはじめたことがきっかけで転職を考えるようになりました。ちょうどその頃、リクルートが「変革期を迎えている」と言われていることを聞き、「これは面白いことができるかもしれない」と考えて入社したのです。

最初はスマートデバイス戦略の参謀的なポジションに就いたのですが、会議に出ると聞いたこともないような言葉ばかりで…。しかも、当時私はスマートフォンではなく、ガラケーを使っていたので、「アプリ」についてもよく分からないといった状態でした。そこで、分からないことはすべて聞き、勉強しようと思いまして、UIやUXの話が出たら、次の日までには全部調べる、といったことを繰り返していました。 仕事の内容としては、最初はコンサルティングファームでの経験が活かせるモニタリング業務からスタートしたのですが、あるとき、担当していたM&A案件の兼ね合いから自社としても新規事業をやることになったことがきっかけで、サービスの企画開発を担当することになりました。

大成功とまでは行きませんでしたが、サービスを開発し、運営する側の経験を積めたという点ではとても良い機会になりました。 その後、「じゃらん」の部門に異動になり、海外展開を加速するために事業の立て直しから関わりました。加えて、半年後には「じゃらんゴルフ」の立ち上げも同時に担当することになりました。

入社後は一貫してウェブサービスの開発・運営に携わっていますが、戦略コンサルティングファームからの転職で、とまどいはありませんでしたか。

株式会社リクルートライフスタイル 宮田道生

私たちの仕事範囲は、プロダクトやサービス運営に関わるものだけではなく、財務や法務にも直接携わります。イメージとしては、「ベンチャー企業の社長」のような立ち位置です。非常に幅広い分野において専門知識がないなかで判断を迫られるので、日々新しい知識を身に付けつつも、できるだけ周囲から情報や意見を集め、原理原則で判断するようにしています。

あくまで全体の調整役ですので、知らないことは詳しい人に聞いて、全体をうまく進めていくことが重要だと思っています。 ウェブ業界ならではの特殊性という点については、ほとんど気にならなくなりました。ウェブ業界だから特殊というわけではなく、単に、耳慣れない専門用語があるだけだと思えるようになりました。

実際に、サービスの開発や運営を担当して、どのような苦労や学びがありましたか。

「じゃらんゴルフ」は、ゴルフ場の予約サービスを提供するサービスなのですが、よくある話で、営業側と開発側がしっくりいっていませんでした。それぞれが目標を達成しているのに、サービス全体ではうまくいっていないという状態です。よって、これを打開することが最初のミッションだったのです。まずは状況を把握し、問題がどこにあるのかを見つけ出すことから始めました。

株式会社リクルートライフスタイル

すると、「たくさんのゴルフ場の予約枠を取ってきて欲しい」という開発側のニーズと「ゴルフ場を開拓して予約枠を設けても、予約が埋まらなかったらどうしてくれるんだ」という営業側の意見との食い違いが見えてきたのです。そこで、情報整理をして、分担する領域をお互いに「見える化」するようにしました。

そうすると、権限や責任の範囲が明確になり、同じ目標を見据えて動けるようになったのです。シンプルですが、この効果は大きく、集客が当時に比べて8倍に伸びるなど、確実に成果が上がりました。また、じゃらんが急成長した理由を細かく分析し、それを「じゃらんゴルフ」や「じゃらん海外」に横展開をすることでさらに利益を上げられるようになりました。 いずれも現状を良く見て問題を発見し、そこを確実に改善するという極めて実践的な事業経験で、大きな学びになっています。

リクルートグループならではの良さや社風をどう感じますか。

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リクルートグループに入って一番印象的だったのは、「ベンチャーの雰囲気が薄まっていない」ということです。会社の規模としては大きいですし、歴史も長いので「官僚的ピラミッド体制」になっていてもおかしくはないと思います。 ところが入社してみると、リスクを取ることを恐れないし、仕事に対する不満を聞くこともほとんどありません。だからこそ、「紙からWebへ」というシフトにも成功したのだと思います。失敗したら思いきって捨てる勇気もあります。そうした思い切ったことができるのは、良い意味でお金にゆとりがあるからかもしれません。

ただし、Webサービスといえども、事業として基本的には利益が求められます。PVやUU、アプリのダウンロード数ではなく、あくまでも「事業として利益を創出すること」を大切にする姿勢を感じます。 あとは、リクルートがこれまで紙媒体で培ってきた「日本中のリアルなネットワーク」はある意味他の追随を許さないユニークな強みだと思います。HOT PEPPERなどリアルな情報誌があることによって、また、強い営業部門があることによって培ってきた「リクルートならでは」は、Webサービスにも大いに効かせられると思います。

最後に、リクルートライフスタイルで事業を成功させるために、どういう人がフィットしますか。

ロジカルさは必要ですが、最低限で良いと思います。それよりもむしろ、人を惹き付けたり巻き込んだりする能力が必要ではないでしょうか。私の仕事は、法務や経理、財務、エンジニアやデザイナー、サービスの運用をサポートしてくれる部署や経営企画まで、多種多様な人たちとうまく折衝していかなければなりません。ときには説得し、ときには懐に入っていくような人が活躍できると思いますね。

リクルートの人たちは、世間からのイメージ通り(笑)、前向きで協力的な人が多いんです。本当に。特に、新しいことを応援しようというマインドが強く、抵抗勢力になるような人はいません。 だからこそ、人と関わり、人の力を借り、活かしながら事業を推進していきたい人には本当にぴったりくる場所だと思います。

あとは、「何でも受け入れられる度量」があるとなおよいです。私自身も、やり方やマインドがコンサルタント時代とは随分変わってきました(笑)。 ベンチャーの社長のような働き方ができ、かつ、リクルートグループのリソースを最大限に活かして、世の中に「仕掛けられる」ので、事業をやりたい人にはぜひ、参画して欲しいと思います。

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