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プロコミットの採用サポート

プロエンジニアとプロスポーツ選手

Business Producer

IoT(Internet of Things)、ビッグデータ、ロボット、AI(Artificial Intelligence)などのテクノロジーの進化はあらゆる産業のビジネスモデルに影響を与え始めており、最先端のテクノロジーをどう活用するかが企業の競争力を高める上で重要となってきています。日本政府はこれを「第4次産業革命」と名付け、第4次産業革命で日本が世界の中での競争力を高めるための施策をさまざま打っています。

その動きともに、トップエンジニアの争奪戦が世界的に激化しており、プロエンジニアが“プロスポーツ選手化”してきていると言えます。プロスポーツの世界では、世界で戦えるトップスポーツ選手が輩出されると、世界トップスポーツ選手達に憧れてそのスポーツに取り組む若い人材の人口が増えて裾野が広がり、裾野が広がることで世界トッププレイヤーが更に輩出され、それが好循環となって、スポーツ業界全体が盛り上がります。同じように、第4次産業革命をうまく進めるためには、図に示すように、トップエンジニアを世界レベルに引き上げて、裾野を広げ、トップエンジニアの層を厚くすることが重要です。

エンジニアとプロスポーツ選手

<トップエンジニアの引き上げについては、経済産業省所管の(独)情報処理推進機構(IPA:Information-technology Promotion Agency)が、2000年より未踏ソフトウェア創造事業として開始し、2008年度より若い人材の発掘・育成に重点化すべく再編した未踏IT人材発掘・育成事業を未踏事業と呼んで、未踏事業を通して実行しています。これまでの未踏事業の活動を通して未踏事業卒業者は延べ1,600名までになり、これら未踏人材が様々なビジネスを創造し活躍しています。また、未踏事業卒業者を中心に、天才的かつ創造的な人材のネットワークを形成するための組織として2014年11月に(一社)未踏(Mitou Foundation)が設立され、Mitou Foundationは2017年1月時点で、Medical crisis研究会、未踏研究会、IoT研究会、機械学習ビジネス研究会の4つの研究会と、起業WG、プログラミング教育WG、生産性向上WG、遠隔IT飲み会WGの4つのWG(ワーキンググループ)がプロジェクトとして動いています

また、Mitou Foundationのプログラミング教育WGでは、小中高生対象の未踏ジュニアの企画運営を行い、より若い人たちも対象にするようシフトしてきていますが、日本政府も2020年度からの小中高校でのプログラミング教育必修化を検討し始め、エンジニアの裾野を広げるアクションを始めることになりました。高校野球や高校サッカーで全国大会を目指す高校生の人口が約17万人おり、一つの基準として、プログラミング教育の拡大によって17万人規模の世界トップエンジニアを目指す高校生が出てくれば、第4次産業革命が一気に進展するのではないかと期待しています。

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岩本 隆

岩本 隆|慶應義塾大学大学院 経営管理研究科特任教授

東京大学工学部卒業。UCLA博士課程修了(Ph.D. in Materials Science and Engineering)。モトローラ、ルーセント・テクノロジー、ノキア、ドリームインキュベータ(執行役員)を経て、2012年より現職。成長企業の戦略論、新産業創出に関わる研究を実施。

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Topics: 成長企業の採用論

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プロコミットと慶應義塾大学ビジネス・スクールとの研究。その工学的アプローチについて。