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第4回 採用サイトを活かす写真撮影講座

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写真の美しさを決める最も重要な要素②

前回記事では、「写真の美しさ」は7つの要素で決まり、その中で絶対的かつ圧倒的に大切なのは「光」であることをお伝えしました。そしてその「光」には4つの性質があり、その一つとして“光の硬度”について触れました。

今回は、もう一つの重要な性質である“光の向き”についてお伝えしようと思います。


【光の性質その2:向き】
写真は、光源(太陽や電球など)から発した光が被写体(人物・建物など)に対して前後左右のどちらの向きからあたるかによって、描写が大きく変化します。

光が被写体に直接正面から当たっている状態(これを「順光」と呼びます)は、人物が明るく撮れるため、撮影に適しているとお考えの方も多いと思います。

しかし、意外と思われるかもしれませんが、実は人物撮影においてこの「順光」はあまりおすすめできません。特に太陽光やストロボ光などの強い光の場合、順光で撮影すると陰影差がなくなるため、表情がのっぺりとしてしまい、雰囲気を殺してしまうからです。

一方、順光の反対となる「逆光」は、太陽などの光源を背にすることで被写体が暗くなりやすく、「人物撮影に向かない」と認識されてらっしゃる方も多いかもしれませんが、実は、場所や時間帯など使い方によっては、柔らかな雰囲気を引き立ててくれ、美しい写真を撮る上で“無くてはならない良い光”となることもあります。

光の向きによる描写の変化については参考写真も含めて、この後もっと詳しくお話したいところですが、本コラムでは採用HP向けに絞ってご説明いたします。

 

では、採用HP掲載用の人物写真において最適な光の向きは?というと、光が斜め前から被写体にあたる「斜光」と横からあたる「サイド光」となります。


光の向き:概観-1

それぞれの光の特徴は以下の通りです。

「半逆光」と「斜光」の特徴については、それぞれ逆光とサイド光の中間、順光とサイド光の中間という感覚で捉えてください。

光の向き:特徴

 

前回お伝えした「光の硬度」と合わせて考えると、理想的な撮影条件は『自然光の柔らかい光×斜光・サイド光』となります。そして、その光が良い条件となる時間帯はだいたい午前9時~15時です(季節による陽の高さや周囲の建物の環境により光の入り具合が異なるのであくまで目安)。


もし、これまで撮影時に「室内の電灯の下であれば明るいから良いか」「撮影対象社員の手があくのが夜だから撮影は夜に行うしかないな」と考えていたら、ぜひ撮影場所と時間を再検討してみてください。

  1. 窓際など自然光が届くところを探す
    (必要に応じて入居ビル内の共有スペースや外部レンタルスペース等も選択肢に入れる)
  2. 被写体に光が横から、または斜め前からあたる位置で撮る

高いカメラを使わなくても、上記2点を押さえるだけで御社HPの写真の印象はぐっと良くなるはずです。
※参考写真:第2回コラム

次回は、今回お伝えした「光」と同様に、高いカメラを使わなくても簡単に写真の印象をプラスに変えられる「構図」についてお伝えします。それでは、またお会いしましょう。

■執筆者


執筆者 早川伸夫
株式会社CAPTURE EMOTION
早川 伸夫
 人物写真を最も得意とし、法人・個人のプロフィール写真撮影を中心に活動。
JAPAN PHOTO CONTESTや東京カメラ部主催フォトコンテスト等で多数の入賞経験あり、自然風景・建築物など、どんな被写体も美しく撮ることに定評あり。
また「写真は左脳(論理)で上手くなる」との持論から、主に中小企業・個人事業主を対象としたカメラスクールを運営し「美しい写真を撮るための方法論」を伝えている。
            ・ギャラリー:https://www.cei-nobu-photography.com/gallery
 

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